2022年7月17日(日) 本庄市民文化会館で開催された『麓原会(ろくげんかい)夏季展』に行ってきました。

~絵画を通して、まちに文化の灯をともそうという志によって結成された「麓原会」~


◆麓原会(ろくげんかい)とは

 

「麓原会」は、敗戦による社会混乱の中で意気消沈していた若者たちが、絵画を通して元気を取り戻そう、本庄・児玉地域に文化の灯をともそうという志で始めた絵画団体です。 

戦後まもなく、古川弘先生を中心として、中村先生の恩師である堀英治先生、山田鶴左久先生、金井邦松先生たちによって発足されました。

 

【麓原展(ろくげんてん)について】

毎年11月3日の文化の日を中心に、市立西小学校体育館において一般公募の絵画展「麓原展」が開催されています。

昭和22年(1947年)に第1回の公募展が開催されてから、70年以上続いています。

市内また周辺地域一円から、多い時には150もの出品があります。展示は「麓原会員」「会友」「一般」に分けられています。   

※麓原展につきましては本庄市長のコラム「麓原会をご存じですか?」を参照させていただきました。 

 

春には「春季展」、夏には「夏季展」が行われています。

 


◆「麓原会 夏季展」

 

開催日:2022年7月15日(金)~7月17日(日)

時間:10:00~17:00(最終日 16:00)

会場:本庄市民文化会館1Fギャラリー

【麓原会 夏季展・目録】

「群馬の森」菅野 鈾一先生 (菅野公夫先生のお父様の作品です。)
「群馬の森」菅野 鈾一先生 (菅野公夫先生のお父様の作品です。)
「桜のある風景」菅野 公夫先生
「桜のある風景」菅野 公夫先生

菅野公夫先生は、会場に来られていた生徒さんたちに、熱心に絵のアドバイス等をされていました。

 

「東那須山」中村 民夫先生
「東那須山」中村 民夫先生

「東那須山」がモチーフとのことです。 

精緻な描写の中に、圧倒的な生命力と躍動感を感じ目を奪われました。 

 

※中村先生は、「東那須山」シリーズを1980年頃から始められ、その後何十作品も描き続けていらっしゃいます。最も大きなもので、100号F(1,630x1,303)サイズの作品があるとのことです。

 

 

『中村民夫 素描集』(中村民夫素描集刊行委員会、2010年)より
『中村民夫 素描集』(中村民夫素描集刊行委員会、2010年)より
『中村民夫 素描集』(中村民夫素描集刊行委員会、2010年)より
『中村民夫 素描集』(中村民夫素描集刊行委員会、2010年)より
右が中村民夫先生
右が中村民夫先生

 

※中村先生のギャラリー「ぎゃらりー和可」が美術館としてスタートするとのことで、これを記念として、先日、中村民夫先生の個展『髪と花のコレクション展』(2022年5月23日~5月31日)が開催されました。

(※中村先生の企画展につきましては、こちらもご覧ください。)

 

「夕焼け」棚澤 寛先生
「夕焼け」棚澤 寛先生
左が棚澤 寛先生
左が棚澤 寛先生

棚澤寛先生は、本庄第一高校の美術部の顧問の先生です。2019年に開催されたこだま芸術祭では、棚澤先生に設営のアドバイスをいただいたり棚澤先生に作品を展示していただき大変好評でした。その節は大変お世話になりました。またこだま芸術祭のようなまちを元気にするイベントが開催されたらと思っています。

 

「Guana juato」久保 博久氏
「Guana juato」久保 博久氏
「風景」並木 千恵子氏
「風景」並木 千恵子氏
「浅間山明ける」五味 一義氏
「浅間山明ける」五味 一義氏

 

70年以上もの歴史をもつ麓原会が本庄・児玉地域にあるということがとても誇りに思いました。

最終日は観覧に来られた方もたくさんいらっしゃいました。会員の皆さまの作品がどれも素晴らしく圧倒されました。

中村先生と写真がとれてうれしかったです。

 

コロナ禍でどうなるかわかりませんが、毎年恒例になっている、本庄市立西小学校での麓原会の公募展が今年こそは開催できることを願っております。

 


本庄市民文化会館の別の会場では、本庄市出身のにゃんこスターのアンゴラ村長さんが所属していたということで話題になった「児玉郡市リズムなわとびクラブ」の定期発表会が開催されていて賑わっていました。