今回の特別展のメインビジュアルとなっている、円山応挙筆『寿老西王母孔雀図』
◆NHK大河ドラマ特別展『青天を衝け~渋沢栄一のまなざし~』
【開催期間】
2021年3年3月23日~5月16日
〈前期〉3月23日(火)~4月25日(日)
〈後期〉4月27日(火)~5月16日(日)
【開館時間】
9時00分~16時30分(観覧受付は16時00分まで)
【休館日】
月曜日(ただし3月29日・5月3日は開館)
【住所】
〒330-0803 さいたま市大宮区高鼻町4-219
「埼玉県立歴史と民俗の博物館」入口前には、「弥生時代の住居跡」が復元されていました。
博物館の周辺は、県指定史跡「大宮公園内遺跡」と呼ばれていて、縄文時代と弥生時代の住居跡やお墓が発見されているそうです。
◆等身大パネル
博物館に入ってすぐのエントランス・ロビーには、大河ドラマ「青天を衝け」で渋沢栄一翁役の吉沢亮さんをはじめとした出演俳優の方々の等身大パネルが展示されていました。
◆『青天を衝け 渋沢栄一のまなざし』パンフレット
◆展示資料一覧(全217点)
■第一会場(特別展示室)
●プロローグ【原点】血洗島
●第1章【転機】一橋家家臣から幕臣へ
●第2章【改革】明治新政府官僚
●第3章【経済】資本主義の礎
●第4章【社会】社会事業に生きる
●第5章【平和】民間外交
●エピローグ【遺産】論語と算盤
2021年4月21日(水) 埼玉県立歴史と民俗の博物館にて開催中の『NHK大河ドラマ特別展 青天を衝け~渋沢栄一のまなざし~』に行ってきました。
第一展示室では、渋沢栄一翁の実業家としての側面だけではなく、埼玉学生誘掖会設立、温故学会設立、埼玉会館開館、養育院運営、日本女子大学校設立など、教育、福祉、民間外交にも力を注がれていた当時の資料をたくさん見ることができました。
公益の追求者である栄一翁の「社会全体を良くしたい」という並々ならぬ決意と未来へのまなざしを感じました。
大河ドラマの中で栄一が持ち上げたという”力石”もありました。
埼玉県内にある青い目の人形が一堂に会した展示は迫力がありました。
温故学会の資料、埼玉学生誘掖会の資料を実際に目にすることができて、渋沢栄一翁と埼玉とのつながりをより一層強く感じることができました。
■第二会場(美術展示室 ※常設展示室内)
●渋沢栄一旧蔵の美術品
第二展示室では、渋沢栄一翁旧蔵の美術品として、円山応挙「寿老西王母孔雀図(じゅろう せいおうぼ くじゃくず」(西新井大師所蔵)や、下村観山「富士」(岡山県の華鴒大塚美術館所蔵)等が展示されていました。
さらに、栄一翁が尊敬する松平定信を祀る南湖神社に奉納した、橋本永邦筆「桜図」と下村観山筆「楓図」は、”神社外初公開”ということで、貴重な絵を拝見させていただきました。
美術品の中でも、特に印象に残った作品は、橋本雅邦に依頼した飛鳥山邸の襖絵「江楼圍棋(こうろういき)」です。
「水辺に建つ楼閣で、高士が囲碁をしている情景が落ち着いた墨調で表現されている。」(図録集より)
襖絵から、漢詩の世界の中でくつろがれている栄一翁の姿を想像することができました。
栄一翁が、ご自分の死期が近い時にも諳んじていたと言われている陶淵明の世界観にも通じるもののように思われました。
【神社外2点同時初公開】
いずれも渋沢栄一が描かせて松平定信を祀る南湖神社(福島県白河市)に寄贈した大型作品です。
上:橋本永邦筆「桜図」(南湖神社所蔵)
下:下村観山筆「楓図」(南湖神社所蔵)
※『青天を衝け 渋沢栄一のまなざし』パンフレットより
◆塙保己一翁を敬愛する渋沢栄一翁揮毫の「温故知新」
郷土の偉人・塙保己一翁を顕彰する「温故学会」に渋沢栄一翁が揮毫したものです。(温故学会所蔵)
※『青天を衝け 渋沢栄一のまなざし』パンフレットより
【今年は塙保己一翁没後200周年記念】
「温故学会」代表理事の齊藤幸一氏が「塙保己一検校(けんぎょう)没後200年に寄せて」の文章の中で、今回の埼玉県立歴史と民俗の博物館特別展に温故学会所蔵の資料を出展された経緯についても述べられています。
◆謝辞パネル
◆NHK大河ドラマ特別展『青天を衝け~渋沢栄一のまなざし~』図録集
(館内ミュージアムショップにて購入)