◆JUn Kanekoさん
こだま芸術祭展示会場の「旧中澤医院」に行ってまいりました。
旧中澤医院は、大正15 年(1926 年)に建てられた木造2階建ての洋館です。
映画等のロケ現場として、使われているそうです。
こちらの展示会場では、Jun Kanekoさんと、鳥越 義弘さんの作品が展示されていました。
【Jun Kanekoさん】
「1976年生まれ 福島県福島市在住
歪んだ弱々しい無数の線でチクチク描いたものたちは、どこか一箇所でも切れてしまうと簡単に崩壊してしまう危うさがある一方、集まることで強さを増し、その集合は美しい紋様を生み出すこともできます。
その美しさは家族との日常、地域との繋がり、暮らしを装う喜びや、誰もが持っている不完全さ、痛み、それらを受け入れる日々の記録と言えるのかもしれません。
普段の彼らはひっそり、みなそれぞれに慎ましく暮らしています。
しかしひとたび皆で集えば、手を取り合って陽気に踊り、歩き、気の合うもの同士旅に出たりすることもあります。
とても穏やかな性格の彼らですが、特徴的なのは何と言ってもその装いで、老若男女問わず頭から顔まで独特のマスクで顔を隠し、彼らだけが編み込める模様が施された洋服を身につけています。
窮屈に見えるこの装いは彼らの誇りであり、この装いのために日々働き、夜な夜な刺繍をし、いつも編み棒を動かし続けています。
その証拠に、彼らはいつも彼らを解放してくれるはずのハサミを傍らにおきます。ただ、それを使いマスクを、衣類を切り刻む者はいないのです。
そんなSOFTMACHINEの幸福に満ちた暮らしの一部を、少し覗いてみてください。」(こだま芸術祭ホームページより)
刺繍という題材から、温かさや、つながりが感じられる作品でした。
日々の生活を、慎ましく、穏やかに、誇りをもって営んでいるところから生まれるアート作品のように感じました。
◆鳥越 義弘さん
【鳥越 義弘さん】
「景色の記録/Honjo
油彩・銀箔・キャンパス・パネル(9点組)
景色の断片を絵画として記録に残し、風景の肖像を描きます。
いつも身近に、どこにでもある、季節と年月とともに変わっていく、この街の小さな景色を集めました。」
(鳥越義弘さんの作品パネルより)
◆こだま芸術祭ホームページ鳥越義弘さんのご紹介
◆鳥越 義弘さんHP:http://yoshihirotorigoe.com
身近だけれど四季や景色の移り変わりをとても丁寧に観察されているアーティストの方だと感じました。